山に登る。

yo-ko2009-03-21

起床、朝食(朝から卵……、健康的!)チェックアウト。
タイの少数民族のひとつ、カレン族の村を目指して車に乗り込む。始めの3時間はマイクロバス2台に分乗。特別高速道路ではないのだが、広い通りは車も少なく110キロとか出てます。周りは川が流れていたり、畑が広がって、遠くに山が連なってます。視界が広ーい。
クルディー村でのキャンプファイアーや礼拝に備えて歌の特訓だぁ!
とってもいい声がそろっていて指導にも熱が入ります!
「せかいじゅうのこどもたちが」(手話付き)
「ハレルヤ!」(メサイアのではない)
「シャローム
「ドナノービス」
など知って得する何曲かを練習。

1時間半後。ジョムトンの寮。
街の一角にある1軒目の寮です。寮生は小学生から。山の奥の村には小学校がないので、寮生活をしながら学校に通っているのです。
しかし!現在夏休み中で寮生は帰省中。がらんとした寮と、礼拝堂など見せてもらう。ツアーの大事な仕事、献金をしてくる。

さらに1時間半くらい。オムゴイの寮。
こちらは町と村の間くらいか。お店(何でも屋さん。洗剤もお菓子もありそうな店。)があったのはここまで。
この町外れに畑に囲まれた寮。牛も鶏も(ひよこも)います。
先の寮はコンクリート製だったのだが、こちらは床と壁の建材が竹の高床の建物です。直径15センチくらいの竹に縦にスジを入れて開き、50センチくらいの幅の板状にして貼ってある。ところどころ根太が痛んでてズボッと踏み抜きそう……。竹はささくれるので5年くらいで交換しないとだそう。室内は外の明かりで適度に明るいのだが、夜はスースーして寒いでしょう。
こちらも寮生は帰省中。残念ー。
昼食をごちそうになる。ご飯とゆで卵の揚げ物と小松菜みたいな野菜。よく卵が出たけど、ごちそうだそうです。ごちそうさまです。普通はご飯と少しのおかず、あるいはおかゆくらいだそう。どこへ行ってもご飯ではとってもよくしていただいて(味付けも辛さを押さえてあったり)少し申し訳ない位でした。
その申し訳なさには「一緒に食べない」が含まれてる気がする。お客さんは先に頂くのが普通だそうで、給仕してもらうなんて慣れてない私はそれだけでそわそわしてしまいます。お客も家の人も一緒に食べるのは「クリスマスくらいかなー」との事。落ち着かない……。
水道はほっそいビニルパイプできてて、タンクに貯めて使ってた。

途中でマイクロバスとはお別れして、クルディー村から迎えに降りて来たもらったピックアップトラックなどに分乗して未舗装路を行きます。急な山道をトラックが飛ばす飛ばす。2台のトラックに17人がどうやって乗り込むか?運転手以外はほとんど「荷台」。ドナドナです。えーとね。怖いです。青タンだらけになります。
松林だったり、焼け野原だったり、落葉してたり、葉が茂っていたり、山をひとつ越えるごとに周りの景色が変わり、ひとつ峠を越える度に高度は増して行きます。谷では川をざんぶりと渡ったり、今にも崩れそうな橋だったり。前日こちらでも雨が降ったらしく空気は悪くないのだが、天気が続いていると土ぼこりで鼻が真っ黒になるらしい。

プロポー村。
ここはもう村、の雰囲気。山あいに高床の木の小さな家が並んでます。30戸くらいかな?50戸はなかったと思う。トラックが村に入ると家の前で集まってる日焼けした子ども達が恥ずかしそうに手を振ってくれる。
あと牛と豚と鶏(とひよこ)と犬。町中でも感じたのだが、動物達はやせてる!放し飼いのせいなのか、食料のせいなのか。犬はペット、というより「なんか、いる」って感じでよくゴロゴロしてる。
新しく献堂したという真っ赤な礼拝堂。牧師が若い!20代そこそこに見える。(ほんとはいくつなんだろ)そしてすごいニコニコしてる(いつもらしい)教会員80人とか。
夕飯頂く。(あれ?早い?)

山道を1時間半上がったり下りたり恐ろしい思いをして夕方宿泊地クルディー村到着。(今回7回目のこのツアー。1回目に来た時はトラック3時間かかったそうだから、道路事情はすごくよくなっているのだ)
ここはでかい!100戸くらいある??山の南斜面にそって家が建ち並び(家の作りは同じく)一番下に広い校庭(松仙小クラス)のある小学校。丘の天辺に礼拝堂があります。上から下までダッシュで5分もかからないと思うけど。(ダッシュしたら転ぶな。結構な勾配だから。)村のあちこちに太陽発電のパネルが立ってる。水道は礼拝堂のそばにコンクリ製の深いプールみたいな貯水池があって、どうやらここから下に供給している様子。村のあちこちにパイプが這っていて、家のベランダ兼炊事場の蛇口をひねると結構な勢いで水が出てくる。
礼拝堂の1段下に目指す寮があります。まぁ、下の村の寮でだいたい察しはついていたけれど80人余の寮生のほとんどが帰省中。チェンマイから車で4時間半のこの村のさらに奥(通えない距離)には小学校のない村があるというのだから、山で暮らすってのは大変な事。ぱらぱらと礼拝堂横の広場に子ども達がいます。いや、沢山いればいいってもんじゃないけど、ちょっぴり残念。向こうから「サワディ カ」って挨拶してくれる。女の子達は両手を合わせて立ち止まってちょこんと膝を曲げて挨拶してくれるのが可愛い。普段はカレン語で話す彼らなのだが異国の我々には学校で習っているタイ語で挨拶してくれてるのだ。小学生くらいまでは女の子はおかっぱ、男の子はスポーツ刈り。当然の事ながらみな良く日焼けしてTシャツにズボン姿で遊んでいる。ここの寮生の食費を献金するってのも大事な用事のひとつ。
山の上の礼拝堂から周りを見回すと、いや、山また山。どーんと開けた向こうに山があるんじゃなくて、すぐ隣に同じ位の山があって、その向こうにちらっとその向こうにちらっと。山の中って言うより波が立ってる様な感じ。
あっという間に日が暮れて、楽しみにしていた星を眺める。ん?ちょっとガスってるからにじんでるけど、結構な数の星が見える。ちょうど月は出ない日。オリオンがやけに高く、北極星がいやに低い。そうだ、南にいるんだ。

またまた移動の1日が終わる。広い牧師館をすっかりお借りして荷解き。蚊帳(出た!また濃いピンク!タイの人この色好きなんだなぁ。)を吊ってもらって寝袋にもぐって寝る。

興味のある人はGoogle Earthで写真の指の辺りを見てみよう。チェンマイ県内です。