NET PIANO FUYU MATURI 2021 を見て、この半年の思い出を書いておく。

それは2020年8月29日(土)に私の中で不意に始まった。夏休みも残りわずか、新型コロナの影響で大好きな合唱の練習がなくなり、予定のない土曜日が続いていた。YouTubeをあけるとおすすめ動画にライブがあがってきた。さて、今となってはどこから見始めたのか覚えていないのだが、

NET PIANO SUMMER FESTIVAL 2020 (#ネピサマ)

というピアノ演奏の配信リレーイベントであった。ピアノや発声の練習になるような動画を見始めて4ヶ月、演奏動画はほとんど見たことがなかった。「@調布音楽祭2020」など、コンサートはいくつか楽しみに見ていたが、ピアノの動画はコンサートを編集したもの、発表会の動画などしか目につかなかった。多分、ブラウズしてみるより、他のページからYouTubeに誘導されるか、自分が聴きたい曲を検索して見るくらいしかしていなかったのだ。

で、ネピサマをみてどうなったか、控えめに言ってその日からピアノの配信ライブや動画に夢中になりました。曲のジャンルは人それぞれですが、「歌ものをインストにする」ことに全く興味がなかった私の目からポロポロ鱗が落ちていくようでした。歌も好きなので「歌詞が消えちゃう」ことに抵抗があるのだと思う。曲によっては同音連打が多い歌をインストにしてもねぇ、と。それを聴かせるように演奏すればいいだけといえばそうなのですが、これは簡単ではないはず。アレンジも工夫されているし、単純に聴いていて「あがる!」チャットの画面も大盛り上がり。立派な「にわか」の誕生です。

それから数日色々見ていくうち、これは2019年から盛り上がった「ストリートピアノ」の演奏動画〜2020年春の自粛期間でYouTubeの利用が増えていることが背景にあるようでした。

自分でも配信始めてみた。

で、翌週から自分が何をしたかというと、9月5日(土)からツイキャスで自分も配信を始めたのです。超絶技巧でなくても、美しいアレンジでなくても、とにかくやってみよう、と。比較的人より詳しいであろう「こどものうた」をメインにすることだけは決めておきました。最初はパソコンだけで、あとから手持ちの機材が使って手探りでセッティングを変えつつ5ヶ月が経ったところ。

NET PIANO FUYU MATURI  2021 (ネピフユ)

怒涛の二学期とクリスマスを終え、静かな冬休みが終わる1月3日、素敵なニュースが舞い込んできた。

youtu.be

「これで1月はがんばれる!!」
心からそう思ったというのはやはり、二度目の「緊急事態宣言」が近づいていたこととも関係していたのかもしれない。合唱はできないし、元から出歩く方ではないが、 (仕事以外) 引きこもり生活にも楽しみが必要ということか。

1月30日(土)は快晴、食材もしっかり準備して、12時から26時 (!!) までばっちり楽しませていただきました。笑いあり、涙ありの45分間×15組。

納入されたばかりのBECHSTEINすずらんテープの袖、弾く前から弔われる新画伯、安定のキラキラ、普段からは想像できないほど震えている人、かと思えばいつも通り飄々と演奏 & トークを繰り広げる人、前回の配信トラブルからのカメラ、照明まで凝った演出の配信。想像通り、想像以上の仕込みと即興演奏……。

予想通り、うまく眠ることができず翌日はややフラフラですが、興奮を鎮めるために書き始めてみた。演奏については私は言葉を持たないので書きません!(え!?)こうして振り返ってみると、演奏とその人の振る舞いが面白いのだなぁと、分かったところ。

15組の演奏を続けて聴いてみて

  • 前回より聴いている人の数がざっくり倍増
  • 後半、耳は本当は疲れ切っていた
  • これ、無料で配信て、え、すごい。おそらく皆さん手弁当

今後イベントが大きくなるにつれ、色々変わっていくと思いますが、それも楽しみ。

こんな楽しみ方も

あまり物事に「ハマる」タイプではないのですが、使った時間を考えたら立派にハマっていると思います。半年間の間に

しもん - YouTube

こちらの佐野主聞さんのところの「メンバーシップ」に登録して、楽しんでいます。「しもんの楽屋(ピアノ学習者向け)」というもので、動画でレッスンを受けられたり、練習配信を見ることができたり、勉強になることが多いです。2020年春からピアノの練習時間はずいぶん増えたのですが、レッスンに伺えていないところをずいぶん助けられています。ネピフユに向けた準備を垣間見ることができて気持ちも盛り上がるし、本番をみていても応援の気持ちが高まります。ちょっと勇気が要りましたけれど、生活に楽しみが増えて良いものです。