ハイキング、キャンプファイアー

yo-ko2009-03-23

旅行前の準備はすごく前からしてあって、ひと月前にはだいたい鞄の中に入れておいた。
多すぎるので、何か減らせないか頑張って減らして持って行った。
前日は忙しい水曜日だったので、その前の日は資料をかき回して歌を探していたんだ。

「レク係」

いったい人生に何度やらされれば卒業させてもらえるのだろう。
いつも私がレク係だと、同じでつまんない!!(私が)

その上、全く日本語が通じない子ども達とどーやってキャンプファイアーのスタンツやればいいの??
検索で大人気の「すンばらしきわが主の愛は」が歌えない!!

いろんな事態を想定した16曲を厳選して、手帳にメモ。
とりあえず、この中からなんとかしよう……。


クルディー村3日目。
朝は昨日と同じで強烈な起こされ方。
今日もいい天気。暑いけど、辛くない位。
朝ご飯の後、2台のトラックで散策に連れて行ってもらう。
手に手にナタを持った村の青年たちは果物をかりに行くとか。山で取って、下に売りに行くんだそうだ。
彼らとは昨日浸礼式をした辺りで別れる。
すいません、こっちは遊びに行ってきます……。

尾根伝いのぐるぐるまわる道をトラックはまたまた飛ばす!
と、道ばたに休憩している木こりのお兄さんとお父さんたち。
何やら話をしていたが、行こうとしている道の途中に倒木があって車が通れないそうな。残念ながら引き返す事になったけれど、後の車がなかなか追いついて来ない。道が狭くてすれ違えないので、広くなった所に車を止めて後続を待つ。

「さぁて、何してあそぼっかぁ」と言って、一番に車を下りたのはガイドのにーさん!
「うわぁ、のぼりてー」
と言って、木にぶら下がっているツルを登り始めた……。するするっと体育館の天井の高さ位?
うぉ!コナン見参??ヤバいよ、そのスイッチ押すのか。生まれつき身軽な人に弱いんだよこっちは……。
前の日は礼拝の通訳してくれたり、ワロロット市場で通訳&ガイドしてくれてて、まぁ少しお互いに慣れて来たかなー、と言う感じだったけれど、突然の「山育ち」解禁!わぁい。
日本チームはそれ見てもしらっとしてるから、私が登ってきました。考えられない!人が出来る事は自分も出来るでしょう?(意味不明)正直、綱のぼりは(ちょうど綱引きの綱くらいの太さ)小学校以来だったけれど、思ったよりさらっと登れました。あー、面白かった。 拳の付き合い(?)でガイド君とはずいぶん仲良しになれた。

さて、行き先変更でまた山道を行く途中、かばんのアメを出してなめてたら、同行のおチビさん二人が欲しいと言う。
いいよー、とあげて、二人がポイッと口に入れて5秒。

震えてます。ぶるぶると。

で、ベーッと舌を出して「出していいか?」とハンドサイン。
「だめ」と、私。
舌を引っ込めて(この辺が律儀)さらに5秒。

二人の目からツツーッと涙がこぼれて来た!!

私が「捨てていいよ」と合図したら、あわてて口から取り出した!

このアメ「男梅」です。やたら絡んで来た二人だったが、この一件以来すごく遠巻きになった。(とおぜんだ)

アホないたずらをしている間に田んぼの近くに駐車。下りて田んぼのあぜ道(休耕中)をのんびり散歩。暑いんだけど、すぐには汗だらだらにならないのは湿度が低いからかな?山の向こうに大きな入道雲。休耕田と夏みたいな雲が不思議。
田んぼの向こうの森に入って、ぎりぎりジャンプ出来ないくらいの幅の川沿いに下りて行きます。先頭がナタで草を刈ってくれるので、こちらは鼻歌まじり。
と思っていたら、突然の滝。8mくらい下までまっすぐ落ちてます。
滝の横の崖を下りる。ツタを使って適当に。
私は全く問題ないけれど、我々の感覚だと「ちょっと散歩」の時にはこれは下りない、と思う。
ふと横を見たら、同行の一人の目が面白い位「点」に。マンガだったら背景に「無理無理」って書いてある感じ。
なんとかみんな下りて(私はさっきの木登りの件があるからスルーされた)滝のふもと(って言う?)で涼む。
マイナスイオンー!!
おチビさん二人がじゃぶじゃぶする横で足を川に入れて。ほんの15分位しか歩いてないけれど、楽しー!

お昼はトレッキングの定番(なんだそうだ)インスタントラーメン!
ササッと石でかまどにして、ササッとたきぎ集めて、やかんで持って来た水をわかして、いただきまーす!

また、これも関係ないけれど、どうやらタイの人、小食?
インスタントラーメンとか、一人分のパックが日本のより一回り小さい。
確かに小柄な人が多いけど、日本だとそういう体格の人でももう少し食べてる印象。
ま、印象だけなんで何とも言えないんですが。

少し休んで、車に戻って、村へ。途中、朝一緒だったナタ軍団(刃物が怖いので気になって仕方がない。)と合流して帰る。
村に戻ってガイド君、「うーん甘いコーヒー飲みたいよね」
そうそう、ご飯もよくしていただいたが、おやつや果物もいろいろ用意してもらった。
で、飲み物は水か、スティックのコーヒー!コーヒーも砂糖もミルクも入ってるタイプ。おもてなしドリンクみたいです。
山に登って3日目、ハイキングから帰ったら麦茶飲みたいねー、の所にこの発言……。でも、ここは山だからね。右にならえで飲んでみると……。
あ、ほんとだ。もっと喉が渇きそうな感じがするのに、なんかほっとする甘さー。(実はこの辺からもう疲れてたんだよね、きっと)

午後は大事な用事が!
日本から預かって来たクルディーの子ども達へのお土産を渡す。
段ボール製の竹とんぼです。羽根にはそれぞれ絵やメッセージ入り。
何でも喜んでもらってもらえるのはこちらも嬉しいね。
うまく飛ばせない子を片っ端から捕まえて飛ばし方を教える。
両手で持って投げるんじゃなくて、両手でこすりあわせて回すんだよー。
おぉ、見上げる程ではないけれど、小さい子にしては高く飛び始めた!
よかったよかった。

と言う間もなく、こっちは結構気持ちがいっぱいいっぱい。
今夜の「キャンプファイアー」が心配で……。

だいたいなぜ、かばんの中から必要なものが出て来ない?
途中まではあったはずのデジカメ!(結局ない。多分どこかの村)
入れたはずの、キャンプファイアーの為のメモ!いやぁぁぁ!何にも思い出せないぃぃぃ!
って言っても始まらないので焦りつつうろうろ考える。

考えるときうろうろするの、変な癖だ。

夕暮れ、夕ご飯いただいていると遠雷。雨で中止?それもなんだか悔しいし。
他のチームは大きな鍋にお汁粉作り。

どんどん暗くなって、礼拝堂の前に人が集まってくる。寮の子ども達、30人位いたかな?村の大人や子ども。
寮の子ども達に「クモ」と「クモの巣」と言う言葉を教えてもらった。
「象」が上手く言えなくて、何度も何度も直される。
一人の子が教えてくれる→上手くない→となりの子が「ねぇ、よく見て」って顔で教えてくれる→エンドレス……。
ようやく恥ずかしがりの女の子たちがまとわりついて来たよー!
日焼けした顔と腕、黒くってクルクルした目、真っ黒なおかっぱ。
裸足なんだけどさらさらしてる足。
右膝に一人、左の膝に一人、腕には一人ずつぶら下がって。何にもしないけどニコニコしてる。おぉ。
すべすべのおチビさんたち(そうねー、小学校1、2年生くらい?)に囲まれて、子どもの汗の匂い。
よかったー。喜んでもらえてるんだ(多分)
遠くで鳴っていた雷もいつの間にかどこかに行ってしまった。

おやつチームのお汁粉をふるまう。(紙皿がピカピカになってかえって来た!!)
何となくついたファイアーの火を囲んで礼拝。団長代行に「燃える柴の話」をリクエスト。(出エジプト記3章)キャンプファイアーやっているといつもこの話を思い出す。不思議な話なんだけれど、キャンプファイアーはこの話によく似ている。燃え尽きない不思議な炎。ここは聖なる土地。

*遠き山に日は落ちて
*ひとりのぞうさん(字に書くと変だね。象さんがひとりって。正式なタイトルは知らない。)
*キャンプだホイ
アブラハム
*じゃんけん列車
*Shalom
*祈祷

日本チーム、歌がうまくて声が大きい人が沢山いてほんとに助かったー!ガイド君に通訳してもらって(通訳してもらって大勢の人に話すなんて初体験。どきどきー)なんとかやり通した!アブラハムは何回かやってたそうで、けが人出そうな勢い。(怖かった)じゃんけん列車なんか、ぐちゃぐちゃだったけど、なんとかオチまで持って行けた。
最後に全員で歌ったShalomが美しくて、嬉しかった。前日のメモにも書いたけど、本当に声がきれい。歌の本や楽譜を持っている様子がないからいつも耳で覚えてるんだろう。よく「1回で覚えてね」ってリトミックのレッスンなんかでも言うんだけど、1回で覚えられる人の割合が高い!覚えたら全力で歌うし。素敵ー。

でも、そろそろレク係卒業させて下さい。

キャンプファイアー後はあぶったイカをかじりながら沢山の人と握手した。タイの握手、ちょっと違うんだよ。左手で右腕(肘の辺り)を支えるようにするの。やってみると、すごく丁寧な感じ。あの、両手を会わせる感じに近くなる。ふと思い出すのは、ちょっと前までは日本でもこういう風に丁寧に挨拶してたよなーって事。近所のおばあさん達が丁寧で、道で会うといつもちょうどいい距離で立ち止まって小さい私にも両手を膝にそろえて挨拶してくれた。そういう人は一人ではなかったと思う。あの距離感。あのテンポ。

礼拝堂では聖歌隊が練習。花ござに座ってぼけー。
夜遅くなって、まだ赤く光ってるキャンプファイアーの残りの火を囲んでしばらくおしゃべり。
宿に借りてる牧師館に戻ってもなんだかぼけー。

明日は早くに山を下りる。荷物作って、わがまま発動!腰が痛くて大の字じゃないと寝られない!といって蚊帳をひと張り独占させてもらう。男子がぎゅうぎゅうで寝てくれたおかげでぐっすりでした。すまぬ、みなさん。ふと目が覚めたら、隣の蚊帳で寝言で会話してるふたりがいたり、はっきりと「ジュース」と言う声が聞こえたり、面白い。